曇りガラスの向こう側へ

正統派のフリーランス心理カウンセラーです

生き辛さにとどまる… 脳幹のお話

カウンセリングの場面で「原始脳」について話すことの多い日々です。

「トカゲ脳」「爬虫類脳」ともいいますし、医学的に使う専門的な言葉としては、「脳幹」の部分を指します。もっと専門的にいうと、大脳辺縁系とも呼ばれています。もっともっと深く突っ込むと、さらに細かく説明しないといけないですが、話の筋から遠のいてしまうので、部位の説明はこの程度にします。


脳幹は、「感情」の中枢ともいわれていますが、「トカゲ脳」とか「爬虫類脳」とか呼ばれる由縁は、ヒトを進化の最高の状態であるとした場合、その進化に伴なって脳が徐々に巨大化していったのだとされています。大昔からの名残のある、脳の機能の最小部分といわれています。下等動物とか高等動物とかその様な学術的な表現は好きではありませんが、進化の過程で専門的に呼ぶので使っています。

古い脳の部分に次々に新しい機能が付け加わっていったという風に理解すると、この説明がわかりやすくなると思います。


この「トカゲ脳」、危険回避と機能が直結していて、先ほども書きましたが、「感情」と大きな関係があります。生きるためにとても大切な、命の存続と関わりの深い部分なので、危険なことが起きたら「すわ!逃げろ!」と教えてくれる部分です。トカゲが他の生き物に捕まって逃げるときに、真っ先にしっぽを残して逃げるあれですね。トカゲは命と直結するときにちゃんと逃げられる機能を駆使して自分の命を守っています。

ヒトでいうと、お腹が空いたとか、いやなことがあったりしたら拒否をするとか、気持ちのコントロールをしたり、場面にあった適切な行動ができる高度な学習能力を持っているところです。

赤ちゃんを見てください。何か驚くことがあったらすぐにしがみついたりするでしょう。

あれも危険回避の行動なんです。


お腹が空いたらおっぱいがもらえるまで泣き続けるとか、お尻が気持ち悪かったら泣くとか、痛かったり気持ちが悪かったら泣くとか、生まれたばかりの赤ちゃんはとかく泣きますし、泣くことで自分の安全を求めていますよね。

この機能が充実していると、泣くか笑うか、とても単純ですが、赤ちゃんは快・不快をしっかり周りに伝えます。

もしそんなときに、赤ちゃんの反応に誰も気づかなかったら?

泣いて泣いて泣いて泣いて、それでも誰の助けもなかったら?

「トカゲ脳」の役割は?

赤ちゃんはいったいどうなるでしょうか?


育てられ方というのか、育ち方というのか、この部分がしっかり機能できているかどうかは、親や環境の評価をするものとは全く違う別物だとわたしは思っていますが、それでもカウンセリングで時々感じるのは、この「トカゲ脳」にダメージを受ける様なことが過去の育成でもしあったとしたら、それは重大な心の痛みとなってしまうのだなあという事実確認をする場面が多くあることです。


自分を守る為に脳幹が働きかけるその作業が培えないまま成長して大人になった人と、脳幹の働きがスムーズに行える成長を遂げた人とでは、その行動に大きな違いが見られます。

自分を守るという行動が出来ない人はそういったダメージを受けていることが多く、その部分を修復する迄は気づきが起きないと中々修復が出来にくいのです。

何がしか生き辛さを抱えている人たちは、一度ゆっくりカウンセリングを受けてみられてはいかがでしょうと思います。

語彙の少ないブログ内の文章だけでは誤解を招くといけないのでこれ以上の表現を避けますが、幼い頃からの何らかの「心の癖(ネガティブな)」を抱えている人にとって、TAゲシュタルトなどで実施するエンプティーチェアー(空椅子療法)はかなり効果的だと思います。

ただ、それよりもっと前に、沢山の傾聴をいたします。傾聴を重ねることで脳幹の整理が上手くいく道筋を作ることもできるからです。


話すって、離すに通じますものね。






それではまた


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